第248回「歴史と人間」研究会

日時: 2016年10月29日(土) 14時より *土曜日ですのでご注意ください。

場所: 一橋大学西キャンパス本館特別応接室
 (キャンパス地図10番 http://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html

報告: 高見 純氏

タイトル: 「中世後期兄弟会の救貧―15世紀前半期ヴェネツィアの聖マルコ兄弟会」

要旨:
 本報告では、15世紀前半期ヴェネツィア社会において俗人宗教団体である兄弟会が担った救貧活動を考察する。1348年以降、西欧社会は数年おきに伝染病が流行する時代に突入した。当時西欧最大級の都市であったヴェネツィアも例外ではなく、病死による人口減少と農村からの人口補充を繰り返した。人口流動による地縁・血縁の希薄化と伝染病による社会不安は、具体的な社会救済の出現を要請し、教区を超えた全都市型大兄弟会の成長を促した。13世紀に生まれた4つの鞭打ち「苦行」団体(兄弟会)は、15世紀には「救済」団体へと変質し、都市公認の名誉ある団体として、その後数百年に渡って都市社会の救済の一端を担うことになった。
 報告では同団体の1つ聖マルコ兄弟会を取り上げ、1430年代の会計帳簿史料の分析から同団体の担った貧困救済の実態と、救済の構造を検証する。それによって、これまで16世紀を中心に語られてきた同団体の福祉的側面が、上記伝染病の社会不安の中で期待された「防貧」機関として、既に15世紀前半期にどこまで成立していたのか評価したい。


* 11月例会は山口みどり氏によるご報告の予定です。



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<2018年>
11月17日 田村俊行氏
12月16日 シンポジウム・忘年会
3月    見市雅俊氏

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