第211回「歴史と人間」研究会

第211回「歴史と人間」研究会

日時: 2013年2月3日(日)14時より
場所: 一橋大学西キャンパス職員集会所
(キャンパス地図6番 http://www.hit-u.ac.jp/annai/campus/index.html
報告: 山室 信高氏
タイトル: 「マックス・ヴェーバーとドストエフスキー――ヴェーバー所蔵本の『カラマーゾフの兄弟』およびルカーチの影響をめぐって」
要旨:
 ドイツの社会学者マックス・ヴェーバーは東の大国ロシアに多大な関心を寄せていたが、ロシア革命への政治的な関心ばかりでなく、ロシア文学にも親しんでいた。まずはトゥルゲーネフ、そして誰よりもトルストイが彼を魅了したが、さらにドストエフスキーも彼の興味を惹いた。本報告では、トルストイに比べるとこれまで論じられることの少なかったドストエフスキーからのヴェーバーに対する影響を探ってみたい。
 そこで特に問題となるのはドストエフスキー最後の小説『カラマーゾフの兄弟』である。今日、ミュンヘンのマックス・ヴェーバー全集編纂所(於バイエルン科学アカデミー)に保管されているヴェーバーの蔵書にはこの小説のドイツ語版が現存し、それには多くの傍線や下線が見出される。これらの読書形跡を詳しく検討することで、ヴェーバーが『カラマーゾフの兄弟』をどう読んだのか、再構成を試みる。
 また次にヴェーバーのドストエフスキー観にもっとも関与するところが大きかったと思われるゲオルク・ルカーチにも注目する。彼は第一次世界大戦前から戦中にかけてハイデルベルクのヴェーバーのもとに出入りして体系的な美学の著述にあたっていたが、その一方で『小説の理論』やドストエフスキーに関するエッセイにも取り組んでいた。ルカーチとの精神的なやりとりを通してヴェーバーがドストエフスキーへの理解をいかに深めたかを考察する。
 なお本報告は昨夏行なったハイデルベルクおよびミュンヘンにおける調査研究の成果にもとづく。

* 次回は2月16日(土)、那須敬氏によるご報告の予定です。



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