第268回「歴史と人間」研究会

日時: 2019年7月13日(土)14時より 

場所: 一橋大学国立東キャンパス 第3研究館3階共用研究室

(キャンパス地図39番 http://www.hit-u.ac.jp/guide/ campus/campus/index.html)

 

報告:  宜人

タイトル: 「厚生運動は歓喜力行団(KdF)の模倣か?―余暇をめぐる日独比較都市史―」

要旨: 

近年の日欧の都市史研究を比較すると、両大戦間期は計画性・機能性・合理性をメルクマールとする現代都市の原型が形成され局面であるということが共通認識となっている。本報告では、余暇のあり方を手がかりとして、両大戦間期の日欧においていかにして現代都市の共時的形成が可能となったのかを検証する。

両大戦間期には、1919年に国際労働機関(ILO)が18時間労働制を国際労働基準に設定したことを背景に、余暇に対する関心が国際的に共有されることとなった。1930年代に入ると各国で余暇の組織化が進み、特にナチス・ドイツの歓喜力行団(KdF: Kraft durch Freude)の提供する余暇プログラム(旅行・クルージング・ハイキング・各種スポーツなど)が国際的「模範」と目されることとなる。日本の各都市でも、幻に終わった1940年の東京オリンピック招致活動を機に、KdFをモデルとして、都市住民の「余暇善用」を通じた総力戦体制への社会的動員を目的とする厚生運動が組織された。本報告では、厚生運動の中心都市大阪の事例をKdFの中心都市ハンブルクと対比させつつ、KdF思想の導入を可能ならしめた契機と、厚生運動のなかで追及された日本の独自性のあり方を考察する。

 

* 今後の例会予定

9月:未定

10月:大下理世氏(詳細は決まり次第ご連絡いたします)

発表のご希望は随時受け付けております。

 



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研究会の概要、これまでの例会

今後の例会

<2019年>
7月13日    森 宜人氏
10月     大下 理世氏

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